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2013年12月04日

ぼちぼちだな~。。

一本の竿を作るのにその工程や手間の掛け具合を考えてみる。

まず節を切り取って半割りにして乾かした竹の表皮をバーナーで炙る。
表皮が炭化しないところまで焼いて冷やす。
半割りから幅5mmちょっとの幅で小割りしてその時作る竿に必要な本数を揃える。
だいたい各セクションで1本のスプリットにするのに小割した竹ピースは5本繋ぐ。
それが六面必要なので各セクションだと30本
それがティップ用とバット用、バット用はWビルドにするので倍必要で
全部で90本必要になる。

そして揃えた竹ピースを今度は厚さ加工。
これはノードレスで作るスプリットの長さの精度を上げるためと
Wビルドにするために必要な肉厚を揃えるための作業。
ちなみにティップ用は厚さ2.5mm
バット用はインナーが2.5mmでアウターは1.0mm。

肉厚が揃った各ピースを必要な長さにカットする。
カットする長さは竿が出来上がった時のガイドの位置から割出しておく。
そして長さが揃ったところでもう一度熱を入れる。
この焼入れで竹ピースは数パーセント軽くなりカチカチに硬くなる。

熱入れが済んだ竹ピースはノードレスの接着ののためのスプライス加工。
そしてノードレスの接着。

ここまででやっと節のない長い竹の棒の姿に。
またバットセクションはインナーとアウターは別々に作っているので
ここに来てようやくインナー・アウターの接着。
そしていよいよラフカット。
なんか気の長いというか手間食いというか(笑)

6’06”のラフカットを済ませたところで
7’03”の各ピースの加工
ぼちぼちだな~。。



7’03”は夕べのうちに熱入れまで済んだので
今朝のうちにスプライス加工。
ぼちぼちだな~。。


昼間は本業お仕事なので
今夜にでもノードレスの接着。

そして6’06”は仕上削りの段取りに入る。

まあ、ぼちぼちってとこかな。。。。。




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この記事へのコメント
こんにちは
いつも楽しく拝見させていただいてます。
繊細さと、手際の良さに驚きです。
毎度思うのは強度のことです。
アタシの竹竿は一年ごとに折れて毎回修理してます(汗

これからもいろいろ研究されるのを見させていただきます。
Posted by 登山者A at 2013年12月04日 12:11
登山者A 様
コメントありがとうございます。
竿の強度ですか。
折れちゃうとへこみますよね。
私も節を残して作っていたころ、よく節のところで折れました。
それでノードレスにしたんですが今度は剥離したりで試行錯誤の連続です。

竹竿はそれぞれ作る人によって様々な工夫がされていてそれが半と出るか丁と出るかというところでしょうか。
まあそれがおもしろいのですが。

これからもよろしくお願いします。
Posted by ひさ父ひさ父 at 2013年12月04日 14:21
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    コメント(2)