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2012年02月15日

ブランクの接着

今朝方削り終わったバットセクション2本。
昼間はお仕事なんで今夜にでも接着しようと思ってたら
ぽこっと中途半端に時間が空いたので
それじゃあ接着しちゃいましょって。
ブランクの接着

バットセクション2本。
短い方が7’09”3ピース用のバットで長い方が7’00”2ピースのバット。
もちろん3ピースの短い方が作業し易いけれどもちろん作業量は2ピースの1.5倍
さあどっちがいいかな。

なぜバットセクションだけ先行するかってのは
前も書いたけれどこのあと削る竹フェルール部分のため。
バットセクション(フェルールのオス側)が接着済んでると
接着前にメスフェルールに差込んでみてサイズを確認できるからです。

接着の準備だけれど、
今回は中空にはしないのでまずはブランクを鯵の開き状態にして
接着面のエッジを削るだけ。
削る量はよく言う糸面の面取り程度。
削りカスはなんか佃煮にでもなりそう(笑)
ブランクの接着



さあ接着に入りますが
私はいつも手巻きで巻き上げるのだけど。
その前にいろいろ用意しておいてと。
ブランクの接着


接着剤はいつものTitebond Ⅲ。
まあ強力な木工ボンドだけれど
水性で一液性で低粘度で大変使い易い。

接着剤が水性なので水でしぼった雑巾。
できれば2・3枚用意しときたい物。

縛りあげる糸。もちろん100円ショップの細めのレース糸。
これ安くていいです(笑)

おっと忘れては行けないブランクを支える馬。
簡単に作ったら位牌みたいになった......
これが手巻きバインディングのミソ。なんです。
ブランクの接着



準備ができたらまずはブランクの接着面を
きれいに雑巾で拭いて湿らせて。
(接着剤が水性だからね)
ブランクの接着



ボンドを塗りたくって。
ブランクの接着



全体に指でよく延ばして。
ブランクの接着



さあ巻き上げるけれど
まずは糸を床に転がして足で押さえて
ブランクの接着



ブランクの細い方から巻いていきます。
ブランクの接着



5センチほど巻いたらさっきの馬にブランクを通して
こんなふうに指でグルグル。
ブランクの接着


写真は2回目の逆巻。
一回目が終わったら一度雑巾ではみ出た接着剤を拭取っておくと次がとても楽チン。
さてここでなぜ馬を使うか。
手持ちで巻いていくとブランクの自重でどうしても曲がってしまい
あとの曲げ直しが大変。
こうして馬で支えているとけっこう曲がりが少ないのです。

さて出来上り。
ブランクの接着


このあとお約束の作業台でコロコロ転がして曲がりとネジレを確認しておしまい。
ブランクの接着



なぜ手で巻くかっていうと
バインダー持ってないからだけれど
手で巻くと締める力も自由になるから。
ちなみに最初の巻は緩めで細かく、
2回目の逆巻はちょっと強めでネジレを確認しながら荒めでOK。
といった具合で巻いてます。

さてそろそろお仕事、でかけなくっちゃ(笑)。


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Posted by ひさ父 at 12:07│Comments(2)Rod
この記事へのコメント
こんばんは!

ありがとうございます!
大変良くわかりました・・・
理屈だけは(笑)
私なんかじゃ技術がついていきませんけど^^;
凄くまっすぐなブランクに仕上がっていて素晴らしい
ですね~^^
今度手巻きに挑戦してみたいです。

実は今日、私も3本分の接着をやってきました
出来もしないのにまとめてやろうとし、途中で
パニックになって先生に助けて頂きました
相変わらず間抜けです^^;
Posted by カバ at 2012年02月15日 23:53
おはようございます。
私も竿作り出した頃はパニックの連続でした。
まあ慣れてしまえばということですかね。

私は2本目をバインドしてる最中に
飼い猫の脱走騒ぎが起きました(笑)
こんな時に限って何か起きるもんです。。。。
Posted by ひさ父 at 2012年02月16日 07:39
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    コメント(2)