2012年06月26日
ノードレス 再考 その1
自分が竿を作り出してそのほとんどがノードレスのブランクとしてきて
先日書いた剥離、初めてのトラブル。
作っている自分が言うのは怒られてしまうが
いつかはそんなトラブルも起きるだろうと脳裏の片隅に。
このまま同じ様に作っていくのは能がない。
ここでもう一度自分が作るノードレスという作り方を考え直してみることに。
まずなんでノードレスなんて面倒なことを始めたのか。
それは竹の節の処理がヘタクソで曲げ直しの最中にもよく折ったし
削りの作業でもよく折った。
これは節が悪いのではなく自分が未熟なだけのこと。
よく考えてみると節の部分を高温にして曲がりを伸ばし
伸ばしきれない部分はヤスリで削り平らにして。
真竹などやれやれ終わったと思っても翌日はまた曲がってきて。
そしてまた熱を入れて伸ばしての繰り返し。
そのうち節の部分は熱で脆くなってピシピシを繊維が切れて行く。
仕上削りであと一削りって時にカンナの刃が節の所で引っかかって。。。。
これもカンナの刃がなまっているからのこと。
つまり自分が起こした失敗そのもの。
そんなことの繰り返しで
もう嫌だ、節は嫌いだ、大嫌いだとなり、ノードレスへ走ることに。
聞けばノードレスの竿は張りが強いとか癖が出にくいとかいい話もあれば、
あれは竹竿じゃないとか、加工にとても手間が掛かるとかネガな話もたくさん。
だいたいどうやって作ったらいいのか
笑っちゃうけど実物すら見たことはなかったし(笑)
見よう見まねと自分の考えをこねくり回して作った最初のノードレスの竿。
今でも覚えてるけれどその気になればルアーが投げれるような竿だった。
今考えてることを少し。
ノードレスの利点にジョイント位置は自由にできるということ。
それは張り付ける竹ピースの長さで決められる。
ノードレスが剥離してしまうのは簡単に言えばその部分の接着力不足。
だったらその不足分をなんとか補ってやればいい。
一番手っ取り早い方法はブランクの補強巻き。
でも一本のブランクに何ヶ所のジョイントヶ所があるのか
それらすべてにスレッドで補強巻きしたらとんでもないこと。
そこで頭に浮かんだのはガイドのラッピング。
ガイドの足の位置にノードレスのジョイント部分がくれば一石二鳥。
それでもガイドの数よりジョイントの方がずっと多いけれど。
まあやってみてから考えよう(笑)
この図がガイドの位置とジョイントの位置を合わせるようしたもの

このとおり。
案ずるより産むが易しとはこのこと。
ティップセクションは5番ガイドまできれいに位置を合わせられる。
バットセクションはガイド数が少ないから全部重ねるのは無理だけれど
所々化粧巻きを兼ねた補強巻きですむ。
ここまできたら準備準備。
まず設定した長さに見合う竹ピースの用意。

三年前に切り出した淡竹の残りがこれだけあった。
このピースを使ってスプリットを組むことに。

同じ長さのものをまとめて本数を確認したり
そしてどのピースをスプリットのどの位置にするか決めて

これで6'09"が2本分取れるように。
今回のピースはバーナーで熱入れする前に小割りしたものなので
焼入れにバーナーは使えないけれど
なんとかそこは工夫してしっかり焼きをいれたいのも。
さて次の作業はピースの肉抜きと幅揃え。
この辺が本数の多さにめげるとこでもあり(笑)
でも今回からは強い見方が。
というとろで本日はおしまい。
うまくいくかどうかはわからないけど
ノードレス再考の作業のはじまりはじまり。
先日書いた剥離、初めてのトラブル。
作っている自分が言うのは怒られてしまうが
いつかはそんなトラブルも起きるだろうと脳裏の片隅に。
このまま同じ様に作っていくのは能がない。
ここでもう一度自分が作るノードレスという作り方を考え直してみることに。
まずなんでノードレスなんて面倒なことを始めたのか。
それは竹の節の処理がヘタクソで曲げ直しの最中にもよく折ったし
削りの作業でもよく折った。
これは節が悪いのではなく自分が未熟なだけのこと。
よく考えてみると節の部分を高温にして曲がりを伸ばし
伸ばしきれない部分はヤスリで削り平らにして。
真竹などやれやれ終わったと思っても翌日はまた曲がってきて。
そしてまた熱を入れて伸ばしての繰り返し。
そのうち節の部分は熱で脆くなってピシピシを繊維が切れて行く。
仕上削りであと一削りって時にカンナの刃が節の所で引っかかって。。。。
これもカンナの刃がなまっているからのこと。
つまり自分が起こした失敗そのもの。
そんなことの繰り返しで
もう嫌だ、節は嫌いだ、大嫌いだとなり、ノードレスへ走ることに。
聞けばノードレスの竿は張りが強いとか癖が出にくいとかいい話もあれば、
あれは竹竿じゃないとか、加工にとても手間が掛かるとかネガな話もたくさん。
だいたいどうやって作ったらいいのか
笑っちゃうけど実物すら見たことはなかったし(笑)
見よう見まねと自分の考えをこねくり回して作った最初のノードレスの竿。
今でも覚えてるけれどその気になればルアーが投げれるような竿だった。
今考えてることを少し。
ノードレスの利点にジョイント位置は自由にできるということ。
それは張り付ける竹ピースの長さで決められる。
ノードレスが剥離してしまうのは簡単に言えばその部分の接着力不足。
だったらその不足分をなんとか補ってやればいい。
一番手っ取り早い方法はブランクの補強巻き。
でも一本のブランクに何ヶ所のジョイントヶ所があるのか
それらすべてにスレッドで補強巻きしたらとんでもないこと。
そこで頭に浮かんだのはガイドのラッピング。
ガイドの足の位置にノードレスのジョイント部分がくれば一石二鳥。
それでもガイドの数よりジョイントの方がずっと多いけれど。
まあやってみてから考えよう(笑)
この図がガイドの位置とジョイントの位置を合わせるようしたもの

このとおり。
案ずるより産むが易しとはこのこと。
ティップセクションは5番ガイドまできれいに位置を合わせられる。
バットセクションはガイド数が少ないから全部重ねるのは無理だけれど
所々化粧巻きを兼ねた補強巻きですむ。
ここまできたら準備準備。
まず設定した長さに見合う竹ピースの用意。
三年前に切り出した淡竹の残りがこれだけあった。
このピースを使ってスプリットを組むことに。
同じ長さのものをまとめて本数を確認したり
そしてどのピースをスプリットのどの位置にするか決めて
これで6'09"が2本分取れるように。
今回のピースはバーナーで熱入れする前に小割りしたものなので
焼入れにバーナーは使えないけれど
なんとかそこは工夫してしっかり焼きをいれたいのも。
さて次の作業はピースの肉抜きと幅揃え。
この辺が本数の多さにめげるとこでもあり(笑)
でも今回からは強い見方が。
というとろで本日はおしまい。
うまくいくかどうかはわからないけど
ノードレス再考の作業のはじまりはじまり。
Posted by ひさ父 at 18:03│Comments(6)
│竿作り
この記事へのコメント
こんにちは^^
大変な作業お疲れ様です^^;
ガイド位置とジョイント位置を合わせる・・・
流石ひさ父さん、確かにそのとおりですね
でも理屈がわかっていてもオイラなんかとても
出来ません(笑)
補強巻きは面倒くさいですからね^^;
これで解決出来るといいですね♪
大変な作業お疲れ様です^^;
ガイド位置とジョイント位置を合わせる・・・
流石ひさ父さん、確かにそのとおりですね
でも理屈がわかっていてもオイラなんかとても
出来ません(笑)
補強巻きは面倒くさいですからね^^;
これで解決出来るといいですね♪
Posted by カバ at 2012年06月26日 18:42
ナイスアイディアです。私がノードレスに走った理由も同じです。なんか、修正が終わった段階で節がブランクの中の異物って感じです。私の作成法もへんですよ。正三角形に削ってからスプライスして接着ですから。しかし、作成ペースがはやいですね。私なんか月1本くらいです。そーいえば、丸ノコで切ったままでは接着材のつきが悪いのではないですか。ノードレス作成者が減るとさびしいですからがんばってください。ちなみにノードレスが強いというのはウソですね。
Posted by 三浦 at 2012年06月27日 17:36
カバさん。ども!
いろいろバージョンアップしていかなきゃ。
ですね。
どうやら先の明かりは見えたようです。
こうご期待!
いろいろバージョンアップしていかなきゃ。
ですね。
どうやら先の明かりは見えたようです。
こうご期待!
Posted by ひさ父 at 2012年06月28日 22:21
三浦様
ウソという言葉に反応。
ウソとは意図的に違うことを言ってだます事ですね。
そう思いますか?
それとも言葉が違っちゃったのですか。
ウソという言葉に反応。
ウソとは意図的に違うことを言ってだます事ですね。
そう思いますか?
それとも言葉が違っちゃったのですか。
Posted by ひさ父
at 2012年06月28日 22:33

表現がまずかったかな。ウソではなく事実ではない。作った方ならわかるはずだが、雑誌等で、強くなる・・と言う方がおられる。ノードレスが強くなるのは、強くなるテーパーで作っているからだと思う。本当に強いロッドになるのであれば、そのロッドに使われてる接着剤が強いと言うことです、べつにひさ父さんがウソつきだといった訳ではないですよ。私の教養レベルが低いということです。
Posted by 三浦 at 2012年06月29日 09:39
ノードレスはいろいろな事言われますね。
中には否定的なこともあるし。
でも何が本当なのかわからないし。
だから自分で試してみるしかないですね。
節の処理にしてもしかり、
焼入れにしてもしかりですね。
とにかく自分でやってみる。
これが一番ですね。
中には否定的なこともあるし。
でも何が本当なのかわからないし。
だから自分で試してみるしかないですね。
節の処理にしてもしかり、
焼入れにしてもしかりですね。
とにかく自分でやってみる。
これが一番ですね。
Posted by ひさ父 at 2012年06月29日 17:17