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2012年11月22日

トンキンは硬い・・・・

7フィートの竿は塗装に入ったし
竿箱も形にはなったし
さてお次はトンキンの7フィート。
トンキンは硬い・・・・


数日前にバットセクションだけ削り終えてはいたんだけれど
なんせトンキンは硬い。
カンナの刃が何枚あっても足りやしない。。。。
そして最初は淡竹や真竹の7フィートと同じテーパーで削ってみたけどどう見ても硬い強い。
同じテーパーで作って竹の違いがわかればってことで始めたトンキンの7フィート
はい、この段階でわかりましたってことで
このままじゃあ硬すぎて出来上がっても使い物になりそうも無いので
少しテーパーをいじって再削り。
これで単純比較はできないけれどおおよそ感じはつかめるはず。
バットセクションのテーパーを0.2mmほど細くして削ったスプリット
それでも削り終わって持つとまだまだ強い。
じゃあいっそのこと肉抜しちゃえって肉厚2mmまで削りこむ。
あ~あ、これじゃあまったく比較のしようが無いじゃん。

さてちょっと塗装の話。
塗装工程に入った7フィートの2本
まず素のブランクに薄めたカシューを拭き塗り。
カシューが乾燥したら#600のペーパーで研磨。
これで最初に塗ったカシューはほとんどとれちゃうんだけれど
多少は表面の小さな凸凹に入り込んで表面の平滑を出す。

そしてまたもう一度塗って表面を確認して今度はコンパウンドで磨きこむ。
この段階でやっとロッドネームを書き込んで
トンキンは硬い・・・・


それにしてもヘタクソな字だこと。。。。。

そしてここから本塗り。
カシューは少しずつ薄めて、まずは2倍に希釈
トンキンは硬い・・・・


これだとまだまだ濃いので少しずつ薄め液を足しながら
水に近いぐらいの粘度まで薄める。
トンキンは硬い・・・・


さてこれから塗るんだけれど
両手がふさがってカメラが持てないので言葉で説明すると
まずカミさんから分けて頂いた使い古しののストッキングを5センチ四方ぐらいに切って
クルクルっと細く巻いてたっぷり薄めたカシューを含ませて
ブランクを上から吊るしてそのストッキングの切れ端をブランクの上に巻きつける。
そして巻きつけたストッキングをゆっくり下ろしてカシューを塗って行く。
これを3回ぐらい繰り返しておしまい。
塗ったブランクは急いで乾燥ブースへ入れて乾燥させる。
この時あまり早く下へおろすと塗り目が残ってしまったりダレができたりするので
最後の一回はなるべくゆっくり塗りおろすのがコツ。
で、この塗装作業、あと2回ぐらいやってしっかりカシューの薄膜ができたら塗装完了ってことで。

ところで形になった箱竿だけれど
どうみてもただの木の箱であまりに大工さんの道具箱にちかい。
トンキンは硬い・・・・


そこで一手間入れることに。
トンキンは硬い・・・・


写真だとどうも何したのかよくわからないけど
実は蓋と底板の側面に60°の角度で大面取りしてみた。
これでちょっとは洒落っ気がでたかなってとこ。

さて明日から週末。
作業続行中のものはそのまま続けて
明日は次の竿用に竹の焼入れと小割りしとこうっと。
って次はどの竿つくるか迷ってるんだけど(笑)



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この記事へのコメント
相変わらず凄いペース!^^)

トンキンの竿は本当にひさしぶりじゃ
ないですか?

竿箱カッチョいいですね今度見せてくださいね♪
Posted by カバ at 2012年11月23日 11:13
カバさん。こんにちは!
ほんと何年かぶりのトンキン。
こんなに硬かったっけ、です。
カンナの刃の出し方や削り方をいろいろやってみて
それでもなんとか削れるようになりました。
これでトンキンも怖くないってとこ(笑)
でも和竹のほうが楽だな。。。。。

竿箱のほうは作った本人がまだ今ひとつ納得せずです。
明日あたり再試行かな。
納得いくようになったら持って行きます。
それまでは見せられません。(笑)
Posted by ひさ父ひさ父 at 2012年11月23日 16:56
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    コメント(2)