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2013年10月07日

Wood Stick in けいほくクラフト2013  行ってきました

行ってきました、Wood Stick in けいほくクラフト2013。
実はこの手のイベント参加は初めて。
いつもはお客さんだったり傍観者な顔してたり(笑)
プロのビルダーさんたちと一緒のテーブルにつくってのは
ある意味かなりの緊張モノ(笑)



手前のかわいいグッズはハリキフェルールの榛木さんのブース。
お堅いフライ用品じゃなくてぐっとなごんじゃう。


今回のイベントの私の御目当て。
それはこれ。


そうです、シルクラインなんです。
今まで自分でコーティングしたりしたラインを使ったりしてたけど
そのほとんどがレベルライン。
しかも重さもいい加減なものだったので
来シーズンはしっかりシルクライン使おうということで
YANO SILK LINEさんにいろいろ教えてもらって
私の竿に合いそうな番手を見てくれた。
いまから頼めば来春には間に合うかな。


それはいいとして竿のほうはどうよって。
まずは原田竹竿、原田氏の真竹の竿


真竹の竿では超有名。
何年か前に一度お会いして振らせてもらったこともあったけれど
今回振らせてもらってまたもや感銘。
まだ私の手にあの竿の感触が残ってる。
いい竿作ってるな~。

お次は三重の小竹さんのBum Rod


変形六角のブランクでラインの直進性は正直びっくりモノ。
竹もいろいろ試されてるようでかなり勉強になった。
竿の直進性を出す考え方の方向は同じだと感じた。
でももっとがんばらなきゃと思わせてくれる竿。
がんばれGauche ROD!(笑)


竹竿だけじゃなくて、こちらはカーボン、しかもソリッド!


GOLDIVA金川氏の竿
カーボンソリッドの竿って始めて振らせてもらったけれど
ものすごくいい!
やれ竿の重さが何グラムとかまったく関係なし。
カーボンソリッドだから重いのは当たり前。
でもその重さがあのパワーやキャスティング感に見事にマッチ。
これもありだよな~。かなり魅力たっぷり。
インストラクターでもある氏が振るとラインはどこまでもどこまでも・・・


そして気になって気になってのグラスロッド


Ijuin-Rod
よもぎ色のグラスロッド。
それだけでこの竿の持つ個性がわかるというもの。
最近なんかグラスロッドのことが気になっていたけれど
こんなに気持ちが良いんだと感心させられた。
竹竿ばっかりいじってきたけれどちょっと御疲れ気味のときに
こんなやさしいグラスロッド欲しくなっちゃうな。。。。。

作者の伊集院氏は、はるばる鹿児島から来てくれた。
その風貌は子供たちにも大人気で


氏のキャスティングはとても優しくて丁寧。
私の竿も振ってくれたけれど
なんか竿が喜んでるように見えた。
今竿で魚釣ってみたいですねって言ってくれた。
めちゃくちゃうれしい!

竿ばかりじゃなくて


Ponta Craftさんの竹フレームのネット。
完全に一目惚れです。
作者の木下氏はとても気さくな九州男児。
来シーズン是非いっしょに釣り行きましょう!
もちろんその時はあのネットも一緒です(笑)

まだまだ書きたいことが一杯あるんだけれど・・・・
いや~、本当にすごい二日間でした。
私にとっては一年分ぐらいの48時間。
まだ頭の中は興奮冷めやらず、知恵熱がでそうなぐらい(笑)

そして今回のイベントに誘っていただいたKINEYAさん
感謝感謝、ありがとうございました!
ぜひともまた誘ってください。


今度はギター持参でいってもいい?(笑)


  

Posted by ひさ父 at 10:50Comments(2)イベント

2013年10月06日

けいほくイベント


イベント参加デビュー!
いろいろな方がGauche RODを振ってくれた。
嬉しい限りです。

さて二日目、今日も張り切っていきましょう!  

Posted by ひさ父 at 06:54Comments(0)イベント

2013年10月04日

お出かけ前に「フラットグリップ」

やってみようかな~、やらないほうがいいかな~、フラットグリップ。
「フライの雑誌」で特集を見てからずっと迷ってた。
そのうちあちこちのブログなんかで目にするようなって
夕べ寝床でやるなら今でしょって決心(笑)
朝一番にベルトサンダー引っ張り出して
グリップにマスキングして


なんか手術室に向かう患者さんだな、こりゃ。

慎重にサンダーで削ってペーパーで整えて
これがガイド面


こっちは上面


横から見ると



グリップを握った感じ
まずはいつものVグリップ


そしてサムオン


最後にインデックス


どれも思ってた以上にしっかり握れるもんだ。

でどうなのよ?
結論から行きますと、とってもグッドです。
竿を真直ぐ振るってのがどれだけ大事か
竿のブランクで直進性が云々っていろいろ考えてたことが
な~に、投げ手がしっかり真直ぐ振れればちゃんと真直ぐラインは出るじゃん(笑)

つりに夢中で気がついたらリール横向きなんてことありませんか?
そんな方には特にお勧め。
ガッツリ釣りに集中できます。
ただ見た目にこのチューンを呑み込めるかですが。
私はガブガブ呑み込んじゃうけど(笑)

しかしまったくのコロンブスの卵。まいったまいった。。。。  

Posted by ひさ父 at 09:17Comments(2)竿作り

2013年10月03日

Wood Stick in けいほくクラフト2013  準備完了

週末のけいほくクラフト出展の準備がなんとか完了。
とは言えこの手のイベント参加は初めてなのでいろいろ用意しなきゃで
まずはロッドスタンド。

さくっと図面をお越して材料を用意



朝のうちにカットと穴あけしておいて



間を見てバタバタ組み立てて、はい、完成(笑)


看板は以前仕事で作ったキッチン戸棚の扉のサンプル引っ張り出して
アルファベットタイルを貼り付けてOK(笑)

普通のフライのイベントには似合わないポップな感じ
こんなとこもへそ曲がりってことだな(笑)

さて、週末ご都合よい方は是非おいでください!
KINEYAさんの御仲間に混じって竿展示します。
新作WビルドのGauche FLY ROD 振り放題!(笑)

って言ってもね、場所が場所だしね~。
  

Posted by ひさ父 at 17:35Comments(0)イベント

2013年10月01日

Wood Stick in けいほくクラフト2013  参加準備

ちょっと更新サボっちゃいました。
というのは今週末京都で開かれるけいほくクラフト2013
フライフィッシング仲間が出展するブースに
私も参加させてもらうため、竿作るのにバッタバッタしてまして。

でやっと完成!


完成!っていっても新規製作はこのところブログで書いてきた2本だけど。

さてこの2本、先月半ばの岩手釣行に持っていった2本の発展版といったとこで
方向としては竿のパワーを引き出すようにということ。
出来上がった竿はなんとか苦労の甲斐あって。

もともと和竹自体がトンキンに比べてかなり軽い竹のところに
竹のスリップオーバーのフェルールだと
メタルフェルールに比べて重量がないくらい軽い。
この軽さは竿としていい面と悪い面が出ていた。
そう、パワーを引き出すには軽すぎる。
そこで今回はちょっと悪戯してみたわけなんだけど(笑)

きっとこの悪戯が功を奏しているんだろうけど
その度合いってのがこれからの課題かな。

もうひとつ、このところ続けて作ってきたWビルド。
ただラインを通して振っただけではその効果はあるのかないのか???
でも今までのバットの頼りなさが
芯のしっかりしたアクションになっているのは感じられる。
といったところでまだ結論は出せないけれど
手間掛けただけの甲斐はあったみたい。

ということでGauche RODのこれからの方向性は見えたみたい。
どんな釣りにも、どんなフィールドでも、そしてどんなキャスティングでも
なんでもOKなんてありえない。
やっぱり自分がしたい釣り方や自分のキャスティングにあった竿ってのが
あるということ、ようやく見えてきたようだ。

さて話を戻してイベントのお話。
このクラフト展自体はフライフィッシングのイベントではなくて
一般の方が訪れる工芸や木工・雑貨などのクラフト展。
そこにフライフィッシングのブースを出してというなんか場違い感はあるけど
それがいいと思っている。
釣りの中でも異端児的なフライフィッシングだけれど
ひとつの趣味としてとらえればけっこういいかも。
  

Posted by ひさ父 at 14:16Comments(6)イベント

2013年09月24日

連休は?

9月は3連休が2回
前回の連休は岩手行っちゃったので今回の連休はお出掛けはなし。
釣り行きたっかたけど、じっとこもって竿つくりっと。。。

まずは今回の製作で後発の6’09”から
バナーで焼いた竹を小割して


これで竿2本分

ティップセクション用とWビルドのバットセクション用に竹ピースの肉厚を整えて



竹ピースの状態で焼入れしたら
ノードレスのジョイント部の加工


そしてノードレスの接着でしばらく養生っと。

さてもひとつの7’03”は
ノードレスの接着・養生が済みラフカット。
カットしたら仕上げ削りの準備でブランクの長さを決めて
切った断面は


右がバットセクションの断面。
Wビルド丸見え(笑)
左はティップセクション、中が抜けててホローみたいだけど
ノードレスの接着の都合で肉厚を絞ってるので穴が開いてるけど
仕上ちゃうとソリッドになっちゃう。

で、6’09”も早く7’03”の作業工程に合わせるべく
Wビルドの接着。


と連休の作業はここまで。
本当は6’09”のラフカットまで行きたかったけど
予定どおりって言葉にはどうも縁がないみたい(笑)  

Posted by ひさ父 at 11:19Comments(2)竿作り

2013年09月20日

7’03”と6’09” 製作開始

先週の岩手釣行へ持っていった6’09”と7’03”の2本
思った以上にいい感触で私の釣り方ではきっと合格点。
ただもう一歩踏み込んでみたい気持ちがフツフツ沸いてくるもんで(笑)
そこで週初めの台風が過ぎてから準備にかかっていた。

まずは7’03”のほう。
細身のブランクでいわいるスローな竿
岩手ではほぼ合格点。
ただちょっとチューニングしたらまるで違う竿みたいになっちゃって
これはその場で振ってくれた一同びっくり。
そこで今回作る竿はその辺をなんとかしようというところ。


ノードレスのスプリット作りはすでに終了。
接着剤の硬化養生中。
そうそう、今回からバットセクションのみWビルドとして
ティップセクションは今までどおり張り合わせなしの普通のつくり。
なぜかというと、
仕上げ削りでWビルドのインナー部分はほとんど削り落としてしまうから(笑)
でもただ今までどおりって訳でもなく。
この辺はまたの機会にお披露目かな。

6’09”のほうはというと
岩手で知り合った方からうれしいオーダー。
そちらの分も含めて2本分竹の用意。
まずは必要分の竹を引っ張り出してバーナーで黒焼き


このあと小割してバット分とティップ分に仕分けして
肉厚を加工して長さをカットして焼き入れてノードレスの加工して
そして接着でスプリットの形までたどりつく。

といったところで本業のほうへ。
なんといっても四日も休んじゃうと
それなりに仕事はたまるもんです(笑)
  

Posted by ひさ父 at 12:31Comments(0)竿作り

2013年09月16日

シーズン締めの岩手釣行

シーズン締めの岩手釣行って書いたけれど
まだシーズンオフまでには二週間の余は残ってる。
でも私としてはひとまず締めってことになりそう。

そして相変わらずの貧果な釣行記をまた書かなくては(笑)
まずは木曜朝、遠野到着。
今回の釣行はいつもコメントくれるトムさんと。
そしてこの日はちょうど東北遠征中ののっちさんも現地合流。
台風が近づいて不安定な天候。
どうも今年は岩手の川に嫌われてるような気がしてならない。。。。

小さな川だけど渓相は最高の川へ三人で。




木漏れ日の中の釣りは最高の気分。
本当にフライフィッシングやっててよかったと思う一瞬。

そして私への お・も・て・な・し (笑)


ちょっとバックがずれ落ちそう(笑)

こんなすばらしい川で最初から釣り出来るなんて、こりゃ幸先のいいこととばかり
宿でも盛り上がって、あ~楽しいこと。


とここまではよかったけれど
翌日からは天気も愚図つき気味。
気温も下がって魚ももぐっちゃって。。。

それでもどこかいいとこないかと探した川で


ここも砂地の川。
こんな川で魚に会えればいいなって思っていれば


ちゃんと お・も・て・な・し してくれました。

最終日、前夜は温泉でまったり過ごしてさて帰る前にもうひと川ってことで
入った川はとおくに「なめとこ山」を遠くに見る川。
ここもフラットで釣りやすそうな川。
川へ入ると小さな魚体が走ること走ること。


ただ天気は小雨交じりでガスって来てる。
雨脚が強くなり出してそろそろ上がりましょうかって時に一匹。
でもハヤさんでした。。。。(笑)

とまあ簡単な釣行記。
さて今回はこんなタックル。


KINEYAさんのリールに試作中のWビルド7’03”の#3
竿のほうはだいぶバランスが取れてきたところ。
がんばれ!もう一息!(笑)

ってことで帰ってきたところで早速7’03”のチューニング。
ってな訳で釣り行ってる暇はないってことで(笑)





  

Posted by ひさ父 at 17:09Comments(5)fishing

2013年09月11日

新作2本完成 そしてまたまた岩手へ

ふ~。できた。


手前2本が新作の2本
一番手前が6’09”の#3の2ピース。
その奥が7’03”同じく#3の2ピース。
新作2本はどうやらほぼ決まりなので
テスト竿というよりデモ竿にするつもりでけっこう気合入れて作ったつもり(笑)

そして懲りもせずにWビルドのほうはへそ(尻?)出しスタイル



どちらも今まで作ってきた竿をWビルドにして
しなやかさ&芯の強さを狙ったもの。
出来上がってライン通した感じはけっこう狙いどおり
7’03”のほうは#3ということもあって少しスロー気味
6’09”は今までの6’09”よりシャープにラインが出て行く。
よっしゃ、よっしゃ。です(笑)

奥の二本は今までの竿のリメイク竿
奥から2番目は前回岩手で振ってみてちょいと違うじゃんだった7’03”の#4。
一番奥がお寺の古竹竿の6’07”の3ピース。
どちらもやってはいけない禁断のリメイクを施した。
組上げて振ってみると
7’03”のほうはもともと固めの#4だったけれど
もう少しティップを動くようにしようと。ついでにバットも若干パワーを押さえて。
6’07”3ピース古竹竿はとにかくもっと曲がるように。
なんせ#4どころか#5もOKなんで(笑)
この古竹、きっと真竹なんだろうけど150年以上の乾燥期間がとんでもなく硬い竹に変えている。
(ただし節部分は終わってるけど)
普通に手に入るトンキンもまいったするぐらい。
なんとかしなやかさを出したいけれどそこまで追い詰めるとなると
ティップ先端は1.2mm以下にしないとならないぐらい。
ってことは・・・・・・・かな?

さてこの4本、出来たところで休むまもなく遠征へ持ち出し予定。
さて今日は本業早上がりで準備して仮眠をとって
日付が替わる前に出発っと。
明日朝には遠野入り、ガンメタのジュリエッタ(竿じゃなくて車です)見かけたら私です。
よかったら声掛けてね!

  

Posted by ひさ父 at 06:26Comments(0)Wビルドの竿

2013年09月07日

自分のスタイルは?

ちょっと間が空いちゃったけれど
しばらく自分の釣りのスタイルってのを考えてみた。

竿を作っているとその釣りのスタイルってのをよく考えさせられる。
こんな釣り方にはこんなアクションの竿がいいとか
いやいや私はこう釣るからこんな竿がいいとか。
もちろん向かうフィールドによってもさまざま。
そんないろいろな釣り方にあわせた竿作りなんて到底無理な話。

ってなるとどこに照準を合わせて竿を作るか?
堂々巡りの頭の中で結局落ち着くのは自分の釣りのスタイル。
いつもは6’09”ぐらいのショートロッドで穏やかな流れの小渓流。
フライは小さくても#16、できれば14・12番あたりのしっかり見えるフライ。
今や当たり前のロングリーダーじゃあなくて8ftのリーダーに3ftぐらいのティペット6X。
それじゃあ釣れないよって声が聞こえそう(笑)
でもこれが私が楽しい釣りのスタイル。

そんなこと思いながら
2本竿が形になっていく。


7’03”と6’09”の2本。
どうやらこの2本が私のスタイルみたい。



  

Posted by ひさ父 at 11:28Comments(1)竿作り

2013年08月29日

キャスティングとロッドの関係

竿を作っている時いつも気になること
それはキャスティングのこと。
もともとフライフィッシングって厄介で面倒な釣りだと思う。
そんなフライフィッシング、最初の関門はキャスティング。
毛鉤で魚を釣るという単純な遊びなのに
まるで国家資格の試験のごとくレッスンを強いられる。

さてそのキャスティングだけれど、私はまったくの自己流。
正確に言えばDVDを見たりいろいろな教本を読んだりして覚えてきた。
そんな我流のキャスティングしか出来ない私が作る竿って
ほんと大丈夫?って思う時がある。
できあがった竿が良いのか悪いのか、振り易いのか振り難いのか、
すべて私のキャスティングが決めることになる。

それでも今はいろいろな人に振ってもらって感想や意見を聞いている。
それでもそれぞれの人の釣り方、キャスティングはやっぱり、人それぞれ。
う~ん、やっぱ自分が振って感じなきゃだめなんだろうな......

本業ひと段落。やれやれ。正直消費税騒ぎは嫌い。。
さて一気に手を動かしましょうって
まずはWビルドの7’03”テストテーパー4番目


ノードレスでWビルドのスプリット
精度良く加工できればすっと真直ぐ気持ちよし。
仕上削りが終わって竹フェルールの加工も済んで。


このティップセクション、今は接着も済んで糸グルグル巻かれて養生中。

7’03”はとりあえずこの一本でお休み。
さてお次は私の定番の6’09”
Wビルドの接着が済んで



そのまま一気にラフカット。


左隣は7’03”のバットのブランク。
ここまで絞っちゃってます(笑)
6’09”はこれからテーパーを再確認。
仕上げの直前でテーパーが変わること、間々あり......


前回お披露目の完成した7’03”
ちょっと遊んでこんな事、


Wビルドは絹のパンツのつもりだったけど
一生懸命作ったからちょっと、見せたくて、見せたくて(笑)



  

Posted by ひさ父 at 18:56Comments(2)竿作り

2013年08月25日

7’03” 完成

まずは先週は怒涛の本業図面書き
なんとか締め切りも間に合ったようでやれやれ。
とまあそんなで竿つくりのほうはググっとペースダウン。
それでもなんとか7’03”Wビルドの3本目が出来上がった。


この竿、ガイドを仮組みした時にライン通していろいろ試してみて
一番いい感じでラインが出る面を探してみた。
ここにきてようやくWビルドの効果が少しは見えてきたような感じ。

さてこの竿は来週もしかするとお嫁入りできるかもしれない。
そんなこともありグリップなどの装備品もぐっとオーソドックス。
ガイドはライトワイヤーのチタニウムカーバイトコーティングしたもので
巻き止めてるスレッドはバットセクションはダークオリーブで
ティップはライトオリーブの2色。
スレッドの色の濃淡で見た目の軽快さを狙ったけど
あんまり関係なさそう(笑)

アクションは今まで作ってきた7’03”のテーパーをちょっといじってみた。
かなりバット近くから簡単に竿を曲げられるので無理に力まなくてもラインがスルスル(笑)
ってとこかな。

本業の大波がまた来るまで次の段取りっと。



相変わらずのクリップの大行列。
こちらは6’09”のWビルドのスプリット接着中。
このところ7’03”ばかり手にかけてきたのでちょっと新鮮な感じ(笑)
さてこの6’09”はどこまでしなやかな竿に出来るかが狙い目。
Wビルドの芯の強さと和竹のしなやかさがうまくハーモニーしてくれればいいけど。


こっちはすでにラフカットまで済んだ7’03”


今回完成した7’03”とブランクは同じだけど
どっちかというと私好みの竿にするため
ほんのちょっとテーパーをいじるつもり。

さて今日は時間が取れるから今からカンナの刃砥いでと。
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Posted by ひさ父 at 10:34Comments(0)Wビルドの竿

2013年08月17日

Wビルド 断面は

Wビルドの試作2案目のラフカットまで終わったので
ここでちょっと断面のお披露目。


ラフカットの状態なのでまだまだ太いままだけれど断面はこんな感じ。
写真を見てわかる人もおいでるはず。
そう、インナーの両サイドの4本はトンキン、外二本とアウターは淡竹。
なんでこんなことするかはまた竿になってから説明するとして
この異種の竹を組み合わせることで
狙っている芯がしっかりしてしなやかな竿が出来ないかってところ。
あとはテーパーをもう一度確認して仕上に入ります。

さて並行してこっちは同じく7’03”の2本目Wビルド接着中



そしてこっちは7’03”のお次の6’09”のピース、焼入れまで終了。


薄く削って30cmそこそこに切った竹辺
こいつらを繋いで貼って竿にするって、面白いけど完全に自己満足の世界かな(笑)
  

Posted by ひさ父 at 08:11Comments(1)Wビルドの竿

2013年08月14日

フライの雑誌とONAGAWA FISH

今日は雑誌ネタから。
以前バス釣りにはまってたころはたくさんの雑誌を見ていたけれど
フライを始めてからは読む雑誌は「フライの雑誌」だけとなった。



釣り業界の中で、
福島原発の事故や放射能の怖さや人間の愚かさに正面から対峙してきたメディアは
この「フライの雑誌」だけじゃあないかな。
そんなスタンスが私にとって、とても大事だと思っている。
今回で100号、どうやら編集人一人でがんばってられるようだけれど
ともかくオメデトウ!です。
これからもぶれないでフライのこと追いかけてください。



それともうひとつ。ONAGAWA FISHのこと。
大好きな東北。なにか少しでも震災復興の役に立てればと
私の竿を譲る時にこのONAGAWA FISHを付けてきた。
最近はちょっと怠けてたけれど次回からはまた復活させるつもり。

さてさて竿のほうは


まずは7’03”が1本分ここまですすんだ。
それにしてもクリップの行列が自分でもおかしかったりするけど(笑)
これから接着台からはずしてしばらく養生。
もう1本はこれから焼入れしてノードレスのスプライス加工してと。
というところで急遽6’09”も手をつけることにした。
こっちは竹の準備からでちょうど他の作業とラップしながらになるんだけど。

なにせこの暑さで作業できる時間が限られてるので
なかなかすすまないのはちょっとイライラなんだけど(笑)
  

Posted by ひさ父 at 08:48Comments(2)いろいろ

2013年08月11日

Wビルド 試作第二弾開始

ティップのテーパー勘違いで思わしくなかったWビルドの試作3本
懲りずに第二弾を始めだす。

いろいろ考えてあなたは一体どんな竿作りたいの?まで戻ってみて。
底まで戻ればまあいろいろ出てくるもので。
ぐずぐず言ってても始まらないからまずはこいつらを用意。


いや~それにしても昼間の暑さは尋常じゃあない。
カーポートにぶら下げた温度計は楽に40度超え。
こんな陽気で外で作業してたら危険でしょって。
そんなで作業は朝から午前中まで。

それでも今日はなんとかWビルド用のピースの削りまで終わった。


これで竿2本分、本数にして240本。ふ~。。。
この後は室内で作業なんだけどこれまた室内の蓄熱量がすごい。
こりゃ夜中にならないと無理かな。。。。  

Posted by ひさ父 at 18:33Comments(2)Wビルドの竿

2013年08月09日

8月の岩手

先週までバタバタと竿作って
その竿もって一路岩手へゴー!

それにしても今年は天気外しもいいとこ。
空が白々開けるころ高速をかっとんでる車のフロントガラスが濡れ出して。
岩手県へ入るころには少し青空も見えてきたけど
お世話になってるT氏の話では川の水がタップタップのまんまだとか。
どうも山が吸った水の量は半端なくまだ釣りになるかどうからしい。

天気も不安定で県北では雨の様子なので
ここは一路県南方面がいいのではということで
向かったのは大好きな遠野方面。
でもやっぱり水は多いようだけど。。。

まずは道路脇の川で今回の竿の具合を見ることにしたけれど。


持ち込んだ竿は7’03”のWビルド2本とノーマルなものが1本
それにどんなもんだか7’06”のWビルドが1本
川辺へ降りるかっこうはまるでバス釣り(笑)


とっかえひっかえ竿を振る。
Wビルドのほうはキャストしだして10分で結論。
はっきり言って「ダメじゃん」
完全にテーパー勘違い。
バットの具合はそこそこ思ったとおりなんだけれど
ティップのパワーが欲しかったのでいじったテーパーが的外れ。
家でライン通した時はそんなに感じなかったけれど
まったく仕事してないし。。。。
ってことでこの時点で竿を振る集中力がプッツンしてしまう羽目に。

でも大好きな遠野へ連れてきてもらったので


わがままついでにこれまた大好きなポイントへ。


う~、こっちも水多しだけどなんとか私でも釣りが出来そう。
T氏はいつも私を先行させてくれる。でも釣れない。
釣れないどころか魚は散らすしまったくもって下手はしょうがない。。。

翌日はまず天気予報が午後からは間違いなく雨。
しかも場所によってはかなり強い雨とのこと。
朝は天気良かったのでまたまたT氏にわがまま言って
釣りが出来そうな川を探してもい


広く開けてたポイントでここなら気持ちよく竿が振れる。
この日持った竿はWビルドの7’03”のバットが強めのほうで
前の日#3のラインでこりゃダメねって感じだったので#4を通してみた。
ライン4番、ショートリーダーなら何とかいけそう。


とにかく午前中だけでもとがんばったら
暑さでバテバテ、まったくもってだらしないこと。
とまあ今回はダメダメの岩手釣行、まあこんな時もあるもんだっと。

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Posted by ひさ父 at 11:30Comments(2)fishing

2013年08月05日

今から東北へ

Wビルドの竿、3本とも完成!
いい竿になったかどうかはさておき、かなり狙った方向になった。
ってとこで今から岩手に向かいます。


今回はカミさんも一緒なので釣りばかりはしてられないけど。

竿のインプレはあらためてしますが
旅先からブログ書けるといいんだけど。

では出発!  

Posted by ひさ父 at 00:32Comments(0)

2013年07月30日

Wビルド インナーとアウターの接着

週末は本業やら家族サービスやらなにかと忙しい。
それでもちょっとやっとこうって。
取り出したるはトチのブロック材。


こいつを電ノコでガーっとやって


はい、出来上がり。
リールシート用角棒全部で64本、これだけあれば売るほど出来るって(笑)

さてWビルドのブランクは新品のベルトサンダーのおかげでサクサク作業がはかどり
昨日はインナーとアウターの接着

接着始める前に段取り八部でクリップの数を確認
今まではノードレスの接着に使う分だけだったので試作1本目の時は足りたけど
今回は2本目と3本目両方を一緒に接着するのでかなりの数が必要
ざっと計算すると全部で480個ぐらい必要、手持ちは全部で200個程度。
で、近所の100円ショップとホームセンターの在庫すべて購入(笑)



まずはノードレスの接着が済んだインナーを接着台に固定して


次はアウターに接着剤塗布。


それをインナーへ貼り付けて


クリップでしっかり固定


各セクション6本、竿2本分で24本貼り付けて


今朝のうちに台からはずして



この後表皮側を軽く研磨して接着剤を落としてラフカットっていきたいけど
ちょっとまだ接着剤がみるい感じなので先に本業やっちゃってからにしようっと(笑)
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Posted by ひさ父 at 08:13Comments(0)Wビルドの竿

2013年07月25日

ベルトサンダーご臨終

仕事柄っていうか何でもやってみたい設計屋なので
けっこういろいろな大工道具が手元にある。
そしてその道具たちは竿作りにも大活躍してくれてるんだけれど
その中で最近活躍中のベルトサンダーがどうもご臨終。
前から電源が入らない時しばしば、でとうとう動かん状態。


まあこいつは確か数年前の現場で使おうと買ったんだけど
値段の割りにはよく働いてくれたし、
じゃあここでいっちょ新品をってamazonでポチッと注文。

さて新しいサンダーが来るまで作業をしないのもなんだから
まずはWビルド試作3本目の準備。


3本目は1本目と同じ7’03”なんだけど
使う竹がアウター真竹でインナーが孟宗
さて違いが出るだろうか?
竹辺の処理を終わって焼入れ待ちまで進めておく。

もうひとつこんなことも。


リールシートの加工用のビットは以前手に入れてあったんだけど
使うためにセットするルーターテーブルがなかなか作れなかったので
この時にとMacとにらめっこしてテーブルの図面を書き出した。



実は今作ってるWビルドの竿にはオリジナルなリールシート周りをとたくらんでいたので
こっちもそろそろ準備しないと。

とまあガタガタしてるうちにヤマト便でベルトサンダーが到着。
amazonさん、速いのね~。
  

Posted by ひさ父 at 18:21Comments(0)Tool

2013年07月22日

Wビルド 試作2本目

Wビルド試作1本目の7’03”のティップセクション
ようやく削り終わって接着まで済んだところ

竹フェルールのメス側の加工が済んだのでその断面は


アウター淡竹とインナー真竹の境目が
わかるようなわからんような(笑)

試作1本目のブランクの接着まで済んだので
時間があるうちに2本目へ取り掛かる。
2本目は7’06”の2ピース、竿作り出して初めての長さ(笑)

焚き付け用の薪みたいな小割した竹を内側削ったり横を削ったりして
所定の厚さ・幅に削り込むんだけど
削り込むうちにこんな虫食いも出てくる。


でも厚さ1ミリちょっとまで削り込めば


結局のところ硬いファイバーは虫たちも食えないってこと。
それぐらい一本の竹の中でも内と外では違うんだってこと実感。

さて試作2本目は1本目からバージョンアップ。
ノードレスのジョイント位置からガイド数まで見直して
どう作っていったら効率よく精度の高いブランクが作れるか、
図面の中でシュミレーションの繰り返し。


きっとまだまだ検討の余地あり、試行錯誤はまだまだこれからってとこかな。

  

Posted by ひさ父 at 09:28Comments(0)Wビルドの竿